2014えちご・くびき野100kmマラソン参戦記(当日編)

前回はこちら 2014えちご・くびき野100kmマラソン参戦記(前日編)

朝3時に起床。4時間ぐらいは眠れたでしょうか。大会前日は興奮してなかなか寝付けません。
前日にコンビニで買っておいた朝食を済ませた後、会場へ。
車中泊だと会場まですぐに行けるところがいいですね。この時間帯はそこそこ冷え込むので、外でシャトルバスを待ったりしなくていいのが利点です。

会場に到着後、トランジット袋を預けます。
初めての経験なので、ネットでいろいろ調べながら中身は決めました。
3ヵ所に預けることができますが、50.5km地点はジェルとシャツ、78.4km地点はジェル・シャツ・アームウォーマー、フィニッシュ地点には着替え一式を預けました。アームウォーマーはスタート時に身に着けようか迷いましたが、直前の判断でなくても寒くなさそうだったので、日暮れ後に寒くなりそうであれば使うことにしました。会場に貼り出されていた天気予報では快晴、最高気温25℃。受付の段階ではそこそこ肌寒いですが日中はかなり暑くなりそうで、ウエアの選択も悩みます。結局スタート時はTシャツ短パンにして、暑かったり寒くなったりしたら預けたシャツに着替えることにしました。

スタートまでは前日の受付会場と同じ場所で待機できました。屋内で暖かくとても助かりました。 
屋内でそのまま目標タイム別に並んだ後、スタート地点へ移動。
5:30いよいよスタートです。
ちょうどこのぐらいの時間から徐々に明るくなり始め、まだ薄暗いものの完全に真っ暗というわけでもなくいい感じで走れます。最初のうちは片道2車線の道路をいっぱいに使うことができるので混雑もあまり感じず快適です。

35kmぐらいまでは田園風景中心のほぼ平坦なコースで、リズムが作りやすいですが、快適なことをいいことについスピードが上がってしまいます。気がつけばキロ6分を切るペースに。それでも豊富なエイドを楽しみながら気持ちよく走っていました。

40km手前からいよいよ峠区間の始まりです。ここから60kmまでの間に4つの峠を越えなければならないタフな区間です。ここの区間をしっかり乗り越えられるよう、峠走を数多くこなして備えてきました。脚を鍛えるという意味では効果があった峠走でしたが、経験不足から「きっちり峠走をやりこんできたのだから、ここでしっかり走って稼がないと損」という無茶な発想に陥ってしまい、かなり無理をしてしまいました。特に40km地点のエイドを出た直後は結構急なのぼりであったので、ここだけでも自重していれば、かなり楽をできたのではないかと思います。

最初の峠ののぼりまででかなり脚を使ってしまったせいか、その後のくだりで脚をやってしまい、急に暗雲が立ちこみました。痛みでスピードが出ず、くだりではどんどん抜かれていきます。それでも50kmの通過は5時間15分。粘っていければ十分完走できるペースです。

50.5km地点の大エイドでは着替えの必要性を感じなかったので、トランジット袋は受け取らず、そのまま出走。マッサージのブースがあり、かなり魅かれましたが、30分以上待ちそうということで断念。次のレストエイドでもマッサージが受けられたので、そこでお願いしました。もうこの段階でかなり脚はしんどい状態。明らかに前半の走り方が失敗でした。

その後ものぼりでは痛みが落ち着いてわりとちゃんと走れるが、くだりでは全くスピードを出せずということを繰り返し、苦しみながら4つの峠をクリア。しかしどんどん脚がきつくなっていく一方。67kmの虫川大杉のエイドでは、ここから電車に乗っちゃいたいなぁなどと考えたり、一度エイドに立ち寄ったらなかなか出られない状態が続いてました。

70km過ぎからは最後の峠越え。ここから全く走れなくなりました。パンフレットの高低図ではそれほどでもないかなという印象だったのですが、一番きつかったです。峠を越えてからも全く走れず、トランジットのある78.4km地点のエイドへ到着。この段階でかなり完走が厳しい状態に。次の関門の閉鎖時刻に間に合いそうもありません。ここでリタイアすればすぐ回収バスに乗れるということもあって迷いましたが、少しでも先に進んで終わりたいと思い、マッサージを受けて出発。
その後も結局走ることはできませんでしたが、なんとか80km地点は越えたところで回収車に回収され最初のウルトラ挑戦は終了しました。

その後回収バスに乗り換えゴール地点へ。まともに歩くこともできず、救護室でアイシングをしながら休ませてもらいました。その間に係りの人が預けた荷物を取りにいってくれたり、走っているときもそうですが、ボランティアの方も含めてスタッフの対応はありがたいものばかりでした。道中の応援も多く励みになりましたし、エイドはものすごく充実していて寄るのが楽しみでした。
次回はきちんと完走できる力をつけて、また参加したいと思います。